たいようこう本舗日記
7.62015
HEMSを入れると節電になるの?
HEMSの役割は、大きく分けて2つ
単に電気の使用量を減らすムリな節電は、不便でかつ健康を損なう危険もあります。そこで私たちが行う節電は電気の使い方を工夫することが大切です。そのためにはどのように電気を使っているのかを知る必要があります。それを「見える」ようにするのがHEMSです。簡単にいうと、家庭用エネルギー管理システムです。
どれだけのエネルギーが、いつ、どこで、何に使われたかを発見しやすくするのが「見える化」です。
家中の機器を一括して調整したり、自動的にエネルギーの使用量を最適化したりするのが「コントロール」です。
HEMSでこんなことができるようになります
スマートメーターとHEMSが連系することで自動的に電気の使用量を調整したり、各機器をコントロールできるようになります。
- 電気料金が「安い時間」に自動運転
洗濯機、食器洗い乾燥機、電気自動車の充電などは、HEMSが電気料金の安い時間帯を選んで、自動運転します。 - 電気料金が「高い時間」は節約する
電気料金が高い時間帯にも使用しなければならないエアコンなどは、設定温度を自動制御し、節約を促します。また電気料金が高い時間帯に蓄電池の電気を使うように制御することも可能です。 - 帰宅前にエアコンON、消し忘れても外出先でOFF
家の外からエアコンを操作できるため、外出先で消し忘れに気付いてスイッチを消したり、帰宅前に冷暖房を入れたりすることができます。 - 鍵のかけ忘れをHEMSが解決
電気錠システムと組み合わせることにより、外出先から鍵の開閉状況を確認することができます。うっかり鍵を閉め忘れてしまった時でもスマートフォンからの遠隔操作で施錠できるので安心です。 - 電気使用量で家族の安否確認
例えば遠方で一人暮らしのご家族がいる場合、電気使用量が通常と変わらなければ安心です。また共働きの場合、子供が帰宅したかどうかも電気使用量の知らせで確認できます。
例えば、夏場の午後3時に消費電力が極端に多くなっていた場合・・・
HEMSで原因がわかる
お子さんが学校から帰ってくる。
・冷蔵庫を何度も開閉する
・一度にテレビとパソコン、ゲーム機の電源を入れる
・子供部屋のエアコンの電源を入れる
↓↓↓↓↓↓↓
改善ポイントが「見える]
この場合、あらかじめ「最大使用電力」を設定しておけば、遠隔操作でパソコンやゲーム機の電源を切ったり、エアコンの設定温度をかえたりといった優先順位に応じて「コントロール」することができます。
HEMSを入れると節電になるの?
国が行ったこんな例があります。1時間当たり25円で買っている電気が80円になった場合、どのくらいの人が省エネに取り組むか、という実証実験を行いました。約700軒を対象に検証したところ、約3%しか省エネに取り組みませんでした。
ところが同様の実験で、HEMSモニターで高い電気代を知らせた場合、なんと約56%が積極的に省エネをするための行動をしたという結果が出ました。つまりモニターを見て、「この時間帯は電気代が高いから控えよう」と行動したわけです。※参照「けいはんな学研都市デマンドレスポンス実証実験」より
まとめ
人間の心理として、「見える」と気にしますよね。よって、HEMSモニターの設置は節電に重要なポイントです。
少し前に流行った「計るだけダイエット」も体重を「見る」と痩せようという気になっちゃいます(笑)