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よくある質問
太陽光発電システム編
セル、モジュール、アレイとは何ですか?
【セル】太陽電池の基本単位です。【モジュール】屋外使用環境に耐えられるようセルを必要枚数直列に接続し、強化ガラス・樹脂・フィルムで覆い、アルミ枠等を付けパッケージ化したものです。このモジュールが製品として販売されています。【アレイ】モジュール(パネル)を複数枚、直列あるいは並列に結線し架台等に設置したものです。
太陽光発電と太陽熱温水器はどう違うのですか?
太陽エネルギー利用には光を電気に変換し利用する方法と、熱に変換しエネルギーを利用する方法の2通りがあります。太陽光発電は太陽の光エネルギーをシリコンなどの半導体により、直接電気エネルギーに変換するものです。太陽熱温水器は太陽光で水をお湯に変え熱エネルギーとして利用するシステムです。
変換効率とは、何ですか?
変換効率とは、太陽電池に入射した光のエネルギーのうち電気エネルギーに変換した割合を表す数値で、下記の計算で求められます。
変換効率=(出力電気エネルギー÷入射する太陽光エネルギー)×100%
つまり、太陽電池モジュール1㎡あたり、1kWhの光エネルギーを何%電気エネルギーに変換できるかを表します。
系統連系とは何ですか?
一般に電力会社の配電線網の事を系統と言います。その系統に太陽光発電設備などをつないで電気のやりとりを行うことを系統連系と言います。※電力会社と系統連系するためには、別途契約が必要です。
ごみやほこりによる発電量の影響はあるのですか?
太陽電池にゴミやほこりが付着する晴天が続き、砂ほこり等がつけば発電量数%程度ダウンすることもありますが、雨風で洗い流されるとほぼ元の能力に回復します。一般の住宅地区では塵や木の葉などの汚れは降雨で流されますので、掃除の必要はほとんどありません。ただし、交通量の多い道路への隣接地域では油性浮遊物が付着し降雨だけでは流されない場合があります。平均的な都市部で汚れによる出力低下はおよそ5%以下です。
ガラスの反射についてはどうですか?
特殊ガラスを使用しており、窓ガラスほど反射しない表面となっており、特に問題となった事はほとんどありません。近年、屋根の設置スペース等から北面方向屋根に太陽電池モジュールを設置する例も見られるようになりましたが、その際には近隣住宅に「反射光」が差し込む場合がありますので、太陽電池モジュール設置時には、考慮する必要があります。ただし、北面方向の屋根に設置することは、お勧めできません。
積雪の日も発電するのですか?
積雪の場合は、太陽電池の発電量は期待できません。傾斜を持たせた太陽電池モジュール上に、光が届く程度のわずかな積雪であれば、太陽電池セル部の温度上昇により一部の雪が溶け滑落します。一方、積雪量が多く太陽電池に光が届かなければ、発電はできなくなりますので、雪が多い地域では雪がパネルから滑り落ちる角度に設置し、積雪以上の高さに架台を設置する等の考慮をして計画します。
影の影響はありますか?
下記のような影響があります。なるべく太陽電池に影がかからないような工夫をすることが重要です。
- 薄い影(山、ビル、樹木、電柱等の影)が太陽電池にかかった場合、発電量は低下しますがゼロにはならず影の部分でも周囲からの散乱光によりある程度発電します。
- 落ち葉など不透明な物体が太陽電池の表面に張り付いた場合、その物体により遮られる光の量による発電量の低下以上に太陽電池の発電量は低下します。長期間その状態が続くと、光の遮蔽された部分のセルが高温となって特性が低下するホットスポット現象が発生する場合もあります。通常はチア用電池内部にバイパスダイオードが取り付けられていますので、この現象の発生が防止されています。
パワーコンディショナの目的は?
太陽電池で発電した直流の電気を、最大限に効率よく電力会社から送電される電気と同じ交流200Vに変換することと、配電系統との連系に関する保護を目的としています。
系統連系に関する各種保護(系統不足電圧、過電圧、系統周波数変動)と直流流出および単独運転の防止をします。
運転音はどのくらい?
運転開始時には「カチッ」というスイッチ音がします。定格運転時の作動音レベルは35db以下です。パワーコンディショナの運転は日中のみの運転となりますので、日中の騒音レベルを考えると、それほど大きな音ではないと考えられます。ただし、人によっては気になる場合があるため、設置場所を考慮する必要はあります。
パワーコンディショナの自立運転はなぜ1500Wまでなのか?
ご御家庭のコンセント容量に合わせて1500Wとしています。日射量は変動が大きい事から、1500W程度にとどめた方が一定時間安定した出力を得ることができます。なお、発電量が少ない場合は1500W使用できない事があります。
※参考:一般社団法人太陽光発電協会 PV施工技術者研修テキスト(2012年10月初版)
家庭用蓄電池システム編
蓄電池を購入するとどんなメリットがありますか?
主に「安心」と「節約」のふたつです。蓄電池を導入すると、主に以下のメリットがあげられます。
- 非常用電源としての利用
- 電気代の節約
蓄電池は、電気を製品本体内に充電することが可能です。そのため、非常用電源としての利用が可能です。また、昼夜の電力料金の差を利用した電気代節約や太陽光発電システムとの連系によって電気代節約をするなど、いくつかのメリットがございます。
災害時に蓄電池はどのくらい利用できますか?
約8時間ほど使用できます。
非常用電源の確保は災害時に最も必要なことの一つです。おおよそ1kWh=1時間の電気量が使用可能ですので、蓄電池容量の一般的なサイズである5kWhで満充電の状態で災害時に設置していれば、8時間程度は家庭用の電気をまかなうことが可能です。
(5000Wh÷使用電力630Wh≒8時間 4人家族:節電しながらの場合)
蓄電池でどの位節約できますか?
蓄電容量によりますが、月1500円~2500円です。
蓄電池を利用し電気代節約効果を高めることは可能です。
- 【深夜電力の活用】
深夜の割安な電気を蓄電池に充電し、昼間の電力料金が高い時間帯に、電力会社から
供給される電気の代わりに用いることで、電気代節約効果を発揮します - 【朝・夕方】
朝や夕方などの電気をもっとも使用する時間帯に蓄電池を組み合わせることで電気代
節約効果を高めます。
参考:中部電力で、夜23時から朝7時までのナイトタイムの電気料金単価は1kWhにつき13.45円(税込)となっています。(平成25年4月)
押し上げ効果って何ですか?
自家消費電力を抑え、より多く売電する事です。
現在太陽光発電システムで発電した電気は、住宅用太陽光であれば33円(税込)※で売電で電力会社へ売電が可能です。そのため普段は蓄深夜の安い電力を蓄電池に充電し、昼間はその蓄電池の電気を利用し、太陽光発電で発生した電気を自家消費分に極力回さずに、電力会社への売電にまわすことで、売電量を増やすことです。
※平成27年度、中部電力は出力制御対応機器設置義務なしの為、調達価格が33円です。
太陽光発電システムと連携できない蓄電池はありますか?
旧式のシステムの場合、接続できないものもあります。
現在販売されているモデルで接続が出来ないものは、ほぼございません。
ですが10年前の古いモデルの商品などに関しては、シャープ製の10年以上前の太陽光発電システムのモデルの一部が、蓄電池と連携ができない(停電時に太陽光発電システムから充電できない)製品があると報告を受けています。
4人家族で最適な蓄電池容量はどの位ですか?
7kWh以上が理想的な容量です。
一日の使用電力総量全て賄うのであれば「13kWh」程度が必要になります。
しかしその全てを蓄電池でまかなう必要はありません。というのは、太陽光発電システムをセットで導入している場合であれば、太陽光発電からも発電し、家庭の電気にあてることが可能だからです。
また、最も電気を必要とするのは、朝と夕方の時間帯です。この時間帯に合わせて放電できる容量の蓄電池を検討すると、やはり蓄電池容量が「7kWh」以上の蓄電池が望ましいです。
蓄電池の「保証」はどのくらいですか?
「内容」と「期間」がメーカーによって異なります。
蓄電池の保証は、大きく分けて2種類です。
機器保証と容量保証
- 【東芝】機器保証[本体:10年][リモコン:2年]、容量保証60%・10年
- 【京セラ】機器保証[本体:10年][リモコン:2年]、容量保証50%・10年
- 【長州産業】機器保証[本体:7年]、容量保証60%・7年
蓄電池を長く使うためにできることはありますか?
1日1度しっかり充電し、放電するサイクルを続けましょう。
極力、急速充電や急な放電行わないようにすることです。急な充電・放電はもちろん可能ですが、当然電池容量の劣化を早めることになってしまいます。施工の際などにご説明を受ける適切な利用方法を守りましょう。
蓄電池と電気自動車の接続は可能ですか?
電気自動車を蓄電池の代わりに利用できますが・・・
昼間、電気自動車を使って移動していたら、充電した電気を家で使うことはできませんし、夜間は電気自動車に電気を充電中なので電気を家で使うことはできません。
自動車の特性を考えると、現状では電気自動車は自動車として、蓄電池は蓄電池としての利用が望ましいようです。
積雪地域なのですが、設置は可能ですか?
豪雪地域の場合は「寒冷地仕様」の蓄電池または「屋内設置型」をおススメいたします。
屋外設置型の場合、寒冷地仕様のものであれば設置は可能です。一般的な基準としては、―20℃まで耐えられる仕様であるかどうかです。
加えて積雪によりファンが塞がれてしまうなどが発生すると故障の原因となります。豪雪地域の場合は、屋内設置型をお薦めしております。
蓄電池から直接コンセントで電力を取る事はできますか?
基本的に可能です。
室内に「接続用コンセント」を工事によって設置するのが一般的です。写真のような室内設置型の蓄電池の場合は、蓄電池本体にコンセントがついていますので、そちらに繋いでご使用いただけます。
補助金はありますか?また、どのくらい出るのですか?
市町村によってはもらえます。
設置場所に関して注意することはありますか?
蓄電池を設置する祭に、気をつけておきたい点が4点あります。
- 十分な「スペース」と「搬入経路」がある
- 「分電盤」から2~3m以内の場所
- 直射日光が当たらない場所
- 埃や火気が無い場所
上記の条件が厳しい場合は、屋内設置型の蓄電池をおススメいたします。実際にスタッフがご自宅まで伺って屋外に設置が可能か検討します。
設置する際に必要なスペースはどの位ですか?
メーカーによって異なります。屋外設置型の蓄電池の場合は、その蓄電池を設置スペースが必要です。また蓄電池を搬入・据付を行う際に必要な人が通るスペースが加えて必要です。 大体、横幅プラス60センチ以上を確保していただければ問題ありせん。
屋内設置の蓄電池を検討しているのですが、工事は必要ですか?
ご要望によって配線工事を行います。非常時に特定の部屋や電気設備に電気を流す場合は配線工事が必要です。もし、停電時に優先的に利用したいものがあれば配線の設定について事前にご相談下さい。
↓パナソニックの屋内設置タイプのケース
非常時に利用したい家電へ電気の配電は可能ですか?
非常時には自動的に選定したものへの配電は可能ですが、接続できる数が限られているので、どの電気を優先的に使用したいかを検討しましょう。
蓄電池にメンテナンスは必要ですか?
基本的にはメンテナンスはほぼ必要ありません主要メーカー、各社の見解をみていきましょう。
- 京セラ 通気口のフィルタについて、1年に1回くらいの確認と、場合によっては 清掃が必要です(タイミングはリモコンでも通知します)。
- NEC 購入1年後と4年後に定期点検を実施することで、システムを最適な状態に 保ちます。 このような保守サポートサービスを10年間保証いたします。
- 東芝 取扱説明書に記載されていますように、年に1度、決まった時期に 蓄電池の運転状態を自動的にチェックします。電池チェックには、1日ないし2日の時間を要します。
- 日常のお手入れ(パワーコンディショナ本体通気口のほこり取り、表面の清掃)以外は、お買い上げの販売店に依頼してください。
自分達で出来る簡単なメンテナンス方法はありますか?
「フィルター」のお掃除をお願いいたします。
年に一度フィルターのホコリを取り除いていただく程度で問題ありません。
本格的な運転点検及び、放充電点検は定期的に自社工務スタッフがご自宅に伺ってメンテナンスをさせていただきます。
参考:一般社団法人太陽光発電協会『PV施工技術者研修テキスト』(2012年10月)